Customer Voice

導入病院の声

Interview

JA北海道厚生連 帯広厚生病院

  • 北海道帯広市

  • 病床数 : 651

導入3か月で看護記録時間は約30%減少しました。

  • 01導入のきっかけ

    当院は看護記録に要する時間が長く、超過勤務の原因の1つになっていました。記録に時間を取られてパソコンに向き合い、患者と向き合うベットサイドケア時間の確保が困難でスタッフのやりがい感の低下を招いていました。そのような中、看護管理学会で看護部長がチームコンパスに出会い、北海道厚生連本部と検討を重ね、導入を決断。看護記録時間を削減しベットサイドケア時間を確保し直接看護を行うことで、安全・安心な看護を提供することと、超過勤務時間を削減しワークライフバランスを整え、スタッフのやりがい感につなげることを期待してチームコンパスを導入しました。チームコンパスとの出会いから1年2か月(準備期間6ヶ月)という、短期間での決断・準備・導入となりました。

  • 02導入による変化

    チームコンパス導入前後に業務量調査、病棟看護職員満足度調査、病棟患者アンケートを実施しました。導入3か月で看護記録時間は約30%減少しました。病棟看護職員満足度調査では「仕事を通じての達成感」が約7%上昇、病棟患者アンケートでは「日中看護師の手が足りていると思うか」では約10%上昇しました。スタッフからは「超過勤務時間が減少した」、「入院対応が7件あったが、今までは退所が20~21時だったのが、18時に退所できた」、「タイムリーに記録ができるので、後から患者に聞き忘れた、観察し忘れたというのが少ない」、「夕方記録に集中していた時間をベットサイドをラウンドしている」、「患者のベットサイドがきれいになった」、「ナースコールの長鳴りが減少した」等の声が聞かれています。

  • 03導入を検討している病院に向けて

    チームコンパスを導入してから、看護記録時間と超過勤務時間は削減され業務効率化の効果は出ています。情報収集もしやすくなりました。導入にあたっては、電子カルテとチームコンパスをどのように使い分けていくか等、検討・準備することは多岐にわたり大変なこともあります。しかし、看護記録の目的に立ち戻って看護記録記載基準を見直す良い機会となり、様々な意見から、医師はじめ他職種が看護記録に期待することも知ることができました。新たなシステムの導入においてはさまざまな障壁にぶつかりますが、その障壁を超えたメリットもあります。医療DXが推進される今の時代に合わせた新たなチャレンジが、看護の質の向上とスタッフのワークライフバランスを整えることに影響します。導入を検討している病院の方には、現場スタッフの声を聞いてほしいと思います。

  • 導入にあたり大変だったこと

    看護部と医療情報課でワーキンググループを立ち上げ月2回定例会を開催し、導入準備を進めました。本稼働前には主にワーキンググループメンバーのいる3病棟を選定しデモ運用を実施しました。デモを行ったことで、電子カルテからチームコンパスへの移行準備に必要なことが見えました。導入当初は、叙述記録が削減されたことにより他職種から「患者がみえない」、「患者の人となりがわからない」という意見がありましたが、ワーキングメンバーと各病棟担当者で使用方法や機能説明を繰り返し、現在はそのような声は無くなりました。他職種の理解と協力を得ること、導入評価のための各種調査の実施は苦労しましたが、業務の効率化と看護の質の向上のためには導入してよかったと感じています。

Related Articles

関連記事