Customer Voice

導入病院の声

Interview

公益財団法人 丹後中央病院

  • 京都府京丹後市

  • 病床数 : 306

適時調査での調査官の「この記述式の記録、本当に必要ですか?」の一言が、導入を検討する大きなきっかけとなりました。

  • 01導入のきっかけ

    看護師確保や業務負担の軽減といった課題が思うように改善できない中で、令和4年10月に実施された適時調査での調査官の「この記述式の記録、本当に必要ですか?」の一言が、導入を検討する大きなきっかけとなりました。 看護部における時間外労働の理由のおよそ75%が看護記録という現状があり、記録の効率化への取り組みを継続はしていましたが、根本的な改善には至らない状況でした。適時調査での指摘を受けた後、令和4年12月にタイミングよく「チームコンパス」の提案を受けました。 これまでの看護記録とは根本的に違う、これからの看護記録という印象を受け、目指すべき「標準化」「効率化」「リアルタイムでの情報共有」が実践可能であると確信し、導入することを決めました。その後院内での承認を得て、提案を受けてから4ヶ月後の令和5年4月に運用開始となりました。

  • 02導入による変化

    時間外労働時間については、2年間でおよそ25%の削減ができました。 また、スタッフへのアンケート結果では、業務負担の軽減につながったと回答した職員は81%、業務改善に効果があったと回答した職員は77%となり、チームコンパスの効果を実感できる結果となりました。 業務が効率化できたことにより生まれた時間は、ベッドサイドケア、カンファレンスなどの看護業務に再配分されており、看護記録の効率化が看護の質の向上につながったと感じています。 また、本来看護師がやるべき看護業務に取り組む機会が増えるということは、看護師のやりがいにもつながっていると考えています。 看護記録の変更がもたらした効果は、時間外労働時間の削減という部分だけでなく、看護業務に実践機会を増やし、看護師のやりがいへとつながったと実感しています。

  • 03導入を検討している病院に向けて

    看護師確保、看護師の業務負担の軽減は、当院だけでなく全ての病院での課題です。 また、様々な業務が複雑化し、看護師の抱える業務は日々増えている印象です。 そんな中で、これまでのやり方を維持・継続することだけに注力するのではなく、これからのやり方を模索し、変えていくことこそが、今の看護部運営にとって必要なことではないかと考えています。 チームコンパスは、看護記録のこれまでの概念を根底から覆す画期的なシステムです。 看護記録の効率化、標準化は看護師の業務負担の軽減につながり、看護実践の機会を増やし看護の質、看護師のやりがいの向上につながります。またリアルタイムの情報共有をすることは、医療安全面でも重要です。 これからの看護記録「チームコンパス」は大きなメリットがあると私は実感しています。

  • 導入にあたり大変だったこと

    とにかく、一刻も早く導入をしたかった為、パスについては既存のパスを使用して運用することを決めました。 また、4ヶ月という期間の中で、イノシアさんによる職員向けの説明会の実施、マニュアルの作成、デモ運用、電子カルテとの連携準備など、様々な面で時間が足らず大変でした。 しかし、今となってはこの選択をして良かったと考えています。 導入当時はバタバタすることもありましたが、コアメンバーを中心に運用を軌道に乗せることができたという成功体験や、看護部内での連携強化に効果があったと実感しています。またその成功体験が継続した業務改善や日々の看護実践へとつながっており、良い効果を得るためにも早期の導入は意味があったと感じています。

  • 導入にあたり最も重要視した点(機能)

    時間外労働の削減をテーマに掲げるのではなく、業務を効率化・標準化することにより、業務負担を軽減し、看護実践の機会を増やし、看護の質を上げることをテーマに取り組みました。 時間外労働時間の削減!というテーマでは、病院にメリットがあるというイメージが強くなってしまう傾向があるからです。中には時間外労働を削減したくないスタッフもいるかも知れません。 看護師が看護にやりがいを感じることのできる環境を作るために、チームコンパスを導入する。 そして結果的に看護の質の向上へと繋げる。ということをスタッフと共通認識にすることが重要であると考えました。業務負担の軽減が、看護実践へとつながり、看護の質が向上する。そして時間外労働も同時に削減できているというイメージで当院は導入を進めました。

Related Articles

関連記事